行政処分は状況に応じて

人身事故のもう一つの罰則ともいえるのが行政処分です。交通事故については違反点数と同じように加算されるというものではなく、複数の要因について計算されるということになります。人身事故の場合、交通違反を行った基礎点数、交通事故の付加点数、この措置義務違反の合計が行政処分となります。

一般的に行政処分が課せられるという点数は最低4点以上となるので、交通慰安を行った基礎点数というのは、交通事故の原因が交通違反に関しての違反に対する点数、交通事故の付加点数は相手の方がどのような被害を受けたかによって加算される点数、交通事故の措置義務違反が当て逃げ等によって加算される点数ということになります。

例えばわき見で自動車がバイクと接触事故を起こしたけれど、バイクの方にも非がある、なおかつ怪我が15日以内の軽傷という場合、安全義務違反が2点、軽傷事故の2点、合計4点です。もしもこれが自動車側の一方的なものとなれば、安全運転義務違反の2点がプラスされ、軽傷事故の加算も3店となるので合計5点ということになります。

実際には事故の後、警察が取り調べなどを行い、被害者の方の意見を聞いた内容から行政処分が下されます。加害者に大きな原因がないという場合でも、行政処分の点数はしっかり加点されるのですから、こういうことがあるかもしれないという危険察知を根底において運転が重要となるのです。

罰則は罰金、懲役など

通常、交通事故で刑事処分となる場合、約2ヵ月から3ヵ月くらいで検察庁より出頭要請があります。この出頭要請があった場合、刑事処分の可能性が高いです。この出頭によって事情聴取し、妥当な求刑が決まります。事情聴取の後、検察官によって調書が作成され、事故内容を確認し、加害者に処罰すべきと判断されれば起訴となります。

過失による死亡事故の場合、付加点数は20点、7年以下の懲役刑・禁固刑です。専らの原因によって被害者の治療期間が3ヵ月以上かかる重傷事故、または特定の障害が伴うという場合、懲役刑・禁固刑及び50万円の罰金刑です。この場合、付加点数は13点です。このほかにも事故が原因で発生したけがの治療期間や物損にかかわる事故の状態によって刑事処分が変わります。過失の場合でも処罰はかなり重いものになります。しかし、車に乗る以上、その安全性を確かなものにする必要があるのです。事故の罪の重さは車に乗る責任の重さを示しています。万が一のことがあってからでは手遅れです。ドライバーは自分の運転によって人の命を奪ってしまうことや、負傷させてしまう可能性があるということを念頭において運転には常に細心の注意を払うように心がけましょう。

刑事罰の重み

人身事故を起こしたということは、イコール、被害者の方に怪我を負わせたということになります。この場合、事故の状況とけがの状態、車同士の事故なのか、自転車、歩行者との事故なのかによって刑事処分も違ってきます。しかし、刑事処分があることは場合が多く、特に故意による暴走行為などで悪質な違反功をおかし、被害者の方を死亡させたという場合、重罪扱いとなり、危険致死罪が適用されることもありますし、被害者の方が死亡となれば、業務上過失致死罪に問われることもあります。

人身事故は人を傷つけた、もしくは人の命を奪った、後遺症などがありその先の人生が大きく変わってしまうなど、非常に大きな責任を負うため、罰金も大きく、最低でも12万円です。

ただ人身事故の場合でも、必ず刑事処分があるということではなく、相手の方の怪我の度合いが軽く、被害者の方が罪、責任を痛感していることによって罪を軽減させてほしいと申し出があった際には、刑事処分が課せられないということもあります。

罰則を受けるにしても、受けないにしても、一人の人の人生を大きく変えるかもしれない交通事故をひきおこしたという事実は、忘れる事が無いようにしなければなりません。被害者の方が軽い怪我でも、場合によっては死亡させていたかもしれないのだということをしっかり心にとめておくべきなのです。

人身事故は三つの責任を負う

交通事故でも人に怪我などがなく、物損のみで終わることができた事故なら、まだ良しとしましょう。中には交通事故によって相手に後遺症を残すようなけがを負わせてしまったり、最悪の場合、死亡させてしまうこともあるのです。運転中、交通事故を引き起こし、通院など治療が必要なけがを負わせたとき、また死亡させてしまったなど、人的被害がある事故を人身事故といいます。

通常、刑事処分と行政処分において、事故という記録が残るのが交通事故の中の人身事故で、物損の場合、行政処分の上では事故とならず、記録としては残りますが行政処分の対象とならないのです。車を運転していると無事故無違反という言葉を聞くことがありますが、この無事故無違反は「人身事故」を起こしていないという意味なのです。

皆さんも自動車学校等で習ったと思いますが、交通事故の中でも人身事故を起こすと三つの責任を負います。一つは懲役や禁固刑、罰金刑など刑事処分で、もう一つは交通違反同様、免許証の累積点数に応じ効力停止、取り消しなどの行政処分、さらに被害者に対し損害補償を行う必要がある民事についての処分があります。

交通事故の中でも人身事故を起こすということは、罰則があるということを理解しておかなければならないのです。民事処分に関しては損害補償の関係から、のちに損害賠償請求の裁判などにもつながる事があります。交通事故は人生を大きく変えてしまうことになるといわれますが、罰則を受ける事でも、自分の生活に何らかの影響を与えるものなのです。

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